ボツ案
画像は期間限定にしようと思います。
デザインを生業にしている方々。他人のボツ案って興味ありません?
でも、以外と有名な方々のデザイン本には、仕事のボツ案って載ってないんですよね。
若いデザイナーの方々なんかには、とても勉強になると思うんだけど・・・。
そこで「んじゃあ、有名じゃないけど自分のボツ案をブログに載せてみようか」と、
前々回ふと思い付きました。
若い方々やCIに興味のある方の参考になればと思います。
昨年春にお話を頂き、東京デザイン専門学校のブランドマークを製作する事に。
最初の2〜3ヶ月はプロデューサーとコンセプト固め、チャート製作。
実際のデザイン製作は7月に入ってから。
東京のデザイン専門学校は、桑沢以外それ程大きな特色がなく、差別化が難しい。
そこで「他校とは違う、デザイン学校に相応しいデザイン」が求められた。
シンボルマークは、会社の頭文字をモチーフにベタ1色でも対応できるような
ものばかりじゃないはず。という思いを胸に製作に入る。
スケッチを書く事約1ヶ月。
10案位の中から、プレゼン効果を考えつつコンセプトに合ったものを3点チョイス。
その3案の精度をあげていく試行錯誤の作業。
で、最終プレゼンに提出したのは以下の3案。
画像は外しました
A案
一番オーセンティックな案。
Tをモチーフにしつつ、銀行や大学のマークとは違う「デザインのあるシンボルマーク」をと思い
製作したもの。
15年前なら、印刷の手間がかかり過ぎて無理だったかも。
だって指定でこんなのできないっしょ。
画像は外しました
B案
「学校と言うのはどういう場所か?」という疑問を形にした案。
学校というのは不思議なもので、そこに集まり同じクラスになり同じ事を学び友人になるのは
単なる偶然でしかない。
でも考えているうちに、本当はそれって「必然性のある偶然」なんじゃないかな、と思いはじめまして、
その感じをマークにできないかな、と考えているうちにこの形に。
モチーフは「powers of ten」の最後、素粒子の画像。
小さな●それぞれにランダム関数プログラムして、
それが動いている一瞬をマークにしようと思いましたが、
プログラムでやっても、「どうしてもこの部分が」とか「ここの重なりが」とか
出てくるはずなので、全部手作業で置いていったら、納得できるのができるのに丸3日かかりました。
ちょつとブラウザだと見にくいけど、かなりのレイヤーと●の数で構成されています。
画像は外しました
C案
光とか水とか風とか、そういうのを頭に刷り込みできないかなと思って製作した案。
昔、第一勧銀は「♡の銀行」って言われてて、ハートは商標として認められないんだけど
♡の銀行ってイメージは、十分一般に浸透していたと思います。フェラーリの赤とかもそう。
その考え方を広げて、本物の水=TOTO、とか、光=松下電工、風=日産自動車とか、
物を見た時、感じた時、その人や企業がイメージできるようになったら
凄いアイデンティティだな、と・・・。
実際難しいので、まだこういう形でしか作れませんでしたが。
マークに光を感じさせる事で、「光=一番早く到達する=目標に一番早く到達できる学校」
そんなキーワードと共に展開できればな、と思っていました。
3案全てにアプリケーション3種のデザイン案と、モノクロ表示の際のサンプル、
壁面サインのカンプと、和文/英文のロゴタイプを製作してプレゼン。
決定までかなり難航したようですが、最終的に選ばれたのはB案。
理由は僕には分かりません。求めていたものがそこにあったのでしょう。
僕もB案がいいと思っていたので、納得できる結果でした。
この後アプリケーション製作に入りましたが、そこは別に特筆するような出来事はありません。
決定したB案を使って、一番効果的と思われるものを製作するという当たり前の作業です。
結論として、この仕事が終わってますますCIやVIの仕事が好きになりました。
CIって地味で面倒で単調、と考えていた時期も10年程前確かにあったのですが、
その地味な仕事に何となくまた可能性を感じたからです。
掘り尽くされたような場所でも、考えればまだできる事は色々あるんだな、と。
「まあ、そんな大したデザインでも仕事でもねぇだろ」とか思った方々。長々と大変失礼しました。
他人のボツ案、楽しいよね。
そのうち、色んな人のボツ案ばかり集めた本とかでないかな。
「うわー、これ酷いな」とか言いながら見ると楽しそう。
デザインの事書くと言った手前、やってみましたが本気で書くと疲れます。
あ、あと誰が見るか分からないので念のため。
ボツ案に関しての著作権は僕にありますので、無断使用、借用、転載、パクリはやめてください。
週末報告
ひさびさに朝の9時まで飲みました。
デニーズで隣の席のファミリーに白い目で見られながら・・(w
February 9, 2006 03:17 PM

Comments
毎度ながらswing(てかHN長すぎ!!)今日から短縮して、Aさんにします(却下拒否)w
嘘です、だめなら言ってね。
ボツ案・・・ですか?
これが。
どれも素敵に見える私には「芸術的センス」・・ないんでしょーねw
投稿者 夢 : February 9, 2006 06:35 PM
出来たんだ〜。お疲れさまでした。
私もBが好きです。
久しぶりに先生っぷり発揮の日記で面白かった(笑)
ごくたまに、デザ現とかそういう雑誌でボツ案も載せて
特集したりしてるけど面白い。ボツ案集。
投稿者 ゆきこ : February 10, 2006 06:50 PM
私もB案がいい〜☆
投稿者 rierie : February 10, 2006 10:45 PM
>>夢 さん
swingpoolでお願いします(w
お誉めの言葉(だよね?)ありがとうございます。
他の2案は結果的にボツ案になっただけで、
求められていた基準値はクリアしているんだと思います。
自画自賛ですが、いいプレゼンだった気がする。
>>ゆきこ さん
ボツ案集、絶対面白いよね。
事例ごとに、色んな人がどういう事考えたのか分かるし。
まあ、対クライアントへの配慮から難しいのかもしれませんが。
>>rierie さん
お、初コメントありがとうございます。
酸いも甘いも知り尽くした姉さんにそう言っていただけると嬉しいです(w
本当はプレゼンパネル全部ここに載せて、
各ツールの展開とか見れるともっと面白いんだろうけどね。
アプリケーションのデザインで、プレゼン効果って全然違うし。
投稿者 swingpool : February 11, 2006 03:38 PM
swingpool様
了解しました!
自画自賛、いいじゃないですか。
全部、自分のすべてを出して作った作品たちなんですから
ね?swing(以下略w)様
投稿者 夢 : February 13, 2006 10:56 AM
人のプレゼン場面てめったに見れないから凄く興味あるんだけど!
(アシスタントの時でも、なかなか上司のプレゼンに立ち会うってなくない?)
いろんな人のプレゼン現場に紛れ込んでみたい。絶対面白そう!
その辺のノウハウみたいのって千差万別だろうし人柄出そうだし、
みんな自分のって「いやいや...」とか言って教えてくんないし!
誰かツアー組んで欲しい(笑)
投稿者 ゆきこ : February 13, 2006 11:32 AM
こ、これがボツですか・・・(汗
>色んな人のボツ案ばかり集めた本
この本作る時には是非声をかけてくださいね。
死ぬほど酷いボツ案が死ぬほどたくさんありますから(笑
投稿者 nekopunch : February 17, 2006 10:04 PM